伊藤淳子訳「心が安まる老子」

第十七章 リーダーの資質


もっともすぐれたリーダーは、
政治力で自らを誇示することを避ける。
部下や働く人々には、そういう人がいるなと思うくらいの存在感しかない。
だから、管理下にいるとか、統治されているといったプレッシャーを感じさせない。

その次にすぐれたリーダーは、人々に親しみを感じさせ、誉めたたえられるような存在となり、尊敬される。

やや落ちたリーダーは、人々から恐れられる。

最悪のリーダーは、人々から馬鹿にされる。

リーダーとなる人は、誠実でなければ、信頼されない。
しかし、目立つ必要はないのだ。

なにか口出しすべきときでも、説明したり、命令したりせずに、言葉を選ぶ。

大成功したときに、人々は、誰かのおかげだなんて思わない。
自分たちだけでやり遂げた、と言うだろうが、それでいいのだ。

リーダーとして為すべきことをしても、誰にも知られないし、誰からも感謝されることがない。

大きなリーダーとは、大自然のような存在なのだ。
誰からも何とも思われなくても、偉業を粛々と成し遂げていく。

  • 「心が安まる老子」の著者伊藤淳子さんからメールを頂きました

下記に掲載します。
大西様
「心が安まる老子」の翻訳?者の伊藤淳子です。ブログでのご紹介、ありがとうございます。
今日(というか、さっき)テレビで、農薬散布によって、子供たちの神経回路の発達以上が起るというよう
なレポートを放映していました。農家のみなさまのご苦労を思うと、勝手に食べるだけの都会人たちの勝手な言い分は心苦しく思う部分もありますが、農業や食は、日本の未来をも担っていると考えますと、やはり有機栽培や、せめて低農薬で作っていただきたいと思うばかりです。


「ちろりん村」というと、世代が同じような気がします(笑
先日、某講演で「アンノン族」と言ったら、参加者の半数が知りませんでした(笑)
日本の未来は、どうなるのでしょう?
よくならないまでも、悪くならないようにがんばらなくちゃいけませんね。
突然のメールで失礼いたしました。
伊藤淳子