伊藤淳子訳「心が安まる老子」

第二十一章 ぼんやりとしたなかに、なにかがある


大きな徳を極めようとする人々は、ただひたすら、生きることに精進(しょうじん)する。


生きていくために通る道は、ぼんやりとして、おぼろげだ。
そのなかに、なにか「かたち」がある。
はっきりと見えないけれど、なにか「もの」がある。
深くて、ほの暗いなかに、なにか、「エネルギー」がある。
そのエネルギーはとても純粋で、真摯(しんし)である。


過去には、常に あるがままに生きる教えがあり、すべてがその教えに従ってきた。


どうしてそうなのか。
凡人には理由は知るよしもないが、昔から、だれもが、なにもかもが、あるがままに生きてきた。


生きることは、変わることのない、万物の根源だ。

  • 「心が安まる老子」の著者伊藤淳子さんからメールを頂きました

下記に掲載します。
大西様
「心が安まる老子」の翻訳?者の伊藤淳子です。ブログでのご紹介、ありがとうございます。
今日(というか、さっき)テレビで、農薬散布によって、子供たちの神経回路の発達以上が起るというよう
なレポートを放映していました。農家のみなさまのご苦労を思うと、勝手に食べるだけの都会人たちの勝手な言い分は心苦しく思う部分もありますが、農業や食は、日本の未来をも担っていると考えますと、やはり有機栽培や、せめて低農薬で作っていただきたいと思うばかりです。


「ちろりん村」というと、世代が同じような気がします(笑
先日、某講演で「アンノン族」と言ったら、参加者の半数が知りませんでした(笑)
日本の未来は、どうなるのでしょう?
よくならないまでも、悪くならないようにがんばらなくちゃいけませんね。
突然のメールで失礼いたしました。
伊藤淳子