伊藤淳子訳「心が安まる老子」

第二十三章 言葉はいらない


言葉少なく過ごすのがよい。


どんなに激しい嵐が吹き荒れても
朝は来るし、にわか雨は
一日と降り続かない。


嵐を吹かせ、雨を降らせるのは、天地である。
にわか雨だろうと、嵐だろうと、いつかは止む。
天地であっても、雨風を、永遠に、吹き荒し続けたりできない。


ましてや、人においてはなおさらだ。
必要以上に多くを語り、虚飾に満ちた言葉を並べ立てるのは、嵐と同じで、一瞬のことだ。
一方的にプッシュしても、永遠に続けることなどできない。
それなら、そのときそのときをたいせつに、自然に生きていったほうがいい。


なにをするにつけても、あるがままに生きることができる人は、ふるまいも自然だ。
生きる教えを学んだ人は
学んだように実践し、礼儀を重んじる人は、人々と調和するようにふるまう。


自然のふるまいに応じ、感謝を込め、誠実さが伝わる一言が
どんなに多くの言葉よりも
信用となる。

  • 「心が安まる老子」の著者伊藤淳子さんからメールを頂きました

下記に掲載します。
大西様
「心が安まる老子」の翻訳?者の伊藤淳子です。ブログでのご紹介、ありがとうございます。
今日(というか、さっき)テレビで、農薬散布によって、子供たちの神経回路の発達以上が起るというよう
なレポートを放映していました。農家のみなさまのご苦労を思うと、勝手に食べるだけの都会人たちの勝手な言い分は心苦しく思う部分もありますが、農業や食は、日本の未来をも担っていると考えますと、やはり有機栽培や、せめて低農薬で作っていただきたいと思うばかりです。


「ちろりん村」というと、世代が同じような気がします(笑
先日、某講演で「アンノン族」と言ったら、参加者の半数が知りませんでした(笑)
日本の未来は、どうなるのでしょう?
よくならないまでも、悪くならないようにがんばらなくちゃいけませんね。
突然のメールで失礼いたしました。
伊藤淳子