伊藤淳子訳「心が安まる老子」

第四十七章 ひきこもりのすすめ


家のなかにいても、
世界のことはわかる。
窓の外を見なくても、
季節ごとに気候が変わり、
生命が生まれる、
自然界の法則を知ることができる。


体験主義という言葉があるけれど、
外出ばかりして体験を重んじすぎると、
知りたいと思うことについて、
あんがい見過ごしてしまう。


わざわざ出かけなくても、
体験しなくても、
手にとってみなくても、
そこに存在するものを
知ることができる。


なにもしないでいい。


なにもしないことが、成功だ。


  • 「心が安まる老子」の著者伊藤淳子さんからメールを頂きました

下記に掲載します。
大西様
「心が安まる老子」の翻訳者の伊藤淳子です。ブログでのご紹介、ありがとうございます。
今日(というか、さっき)テレビで、農薬散布によって、子供たちの神経回路の発達異常が起るというよう
なレポートを放映していました。農家のみなさまのご苦労を思うと、勝手に食べるだけの都会人たちの勝手な言い分は心苦しく思う部分もありますが、農業や食は、日本の未来をも担っていると考えますと、やはり有機栽培や、せめて低農薬で作っていただきたいと思うばかりです。
伊藤淳子