伊藤淳子訳「心が安まる老子」

第四十八章 たんたんと行動する


学問が身についてくると
自分がどんどん
成長していくように感じる。


生きることを極めようとすると、
自分がどんどん
すりへっているように思える。


自分が身につけてきたことを
どんどんすりへらしていくと、
しまいには、損得などどうでもよくなり、
達観に至る。
なにも考えずに、
たんたんと行動することだ。


やりたいことを
実現したいなら、
情熱的に欲するのではなく、
そんなことはどうでもいいと
そっけない態度をとっていよう。


こうしたい、ああしたいと、
もがけばもがくほど、
思うようにはいかないものなのだ。


  • 「心が安まる老子」の著者伊藤淳子さんからメールを頂きました

下記に掲載します。
大西様
「心が安まる老子」の翻訳者の伊藤淳子です。ブログでのご紹介、ありがとうございます。
今日(というか、さっき)テレビで、農薬散布によって、子供たちの神経回路の発達異常が起るというよう
なレポートを放映していました。農家のみなさまのご苦労を思うと、勝手に食べるだけの都会人たちの勝手な言い分は心苦しく思う部分もありますが、農業や食は、日本の未来をも担っていると考えますと、やはり有機栽培や、せめて低農薬で作っていただきたいと思うばかりです。
伊藤淳子