伊藤淳子訳「心が安まる老子」

第七十二章 圧政ではなく、たおやかな采配を


人々が生活に困窮し、
権威や権力を畏れなくなると、
さらに大きな力や法律で
押し付けようと考える
権力者がいる。
それでは、世の中は乱れ、
混乱する。


指導者は、
人々が住むところを追い立てたり、
暮らしを支えるための
仕事を取り上げたりしてはいけない。


人々の暮らしや、環境について、
常に考えてやらなくてはいけない。
それだから、
人々ははりきって働くのだ。


指導者は、リーダーとしての素質や能力が備わっていても、
それを誇示せず、
自分や家族のことを愛していたとしても、
私欲を捨て、
柔和で謙虚な心で、人々に尽くそう。


  • 「心が安まる老子」の著者伊藤淳子さんからメールを頂きました

下記に掲載します。
大西様
「心が安まる老子」の翻訳者の伊藤淳子です。ブログでのご紹介、ありがとうございます。
今日(というか、さっき)テレビで、農薬散布によって、子供たちの神経回路の発達異常が起るというよう
なレポートを放映していました。農家のみなさまのご苦労を思うと、勝手に食べるだけの都会人たちの勝手な言い分は心苦しく思う部分もありますが、農業や食は、日本の未来をも担っていると考えますと、やはり有機栽培や、せめて低農薬で作っていただきたいと思うばかりです。
伊藤淳子