伊藤淳子訳「心が安まる老子」

第二十六章 どっしりと振舞う


重くてどっしりとしたものは、
軽いものの基盤になる。
静かで落ち着いたものは、
騒がしいもののお手本だ。


大勢の部下を伴い、遠くへ旅行したときも、
トップとなる者は、
荷物を積んだ車のそばに居る。
すばらしい宿に着いても、
皆と騒いだりしない。
その喧噪に巻きこまれず、
自室でくつろぐ時間を持ち、
超然としている。


リーダーのなかのリーダー、
トップのなかのトップともなれば、
軽々しくふるまうことなどできようがない。


軽々しくては、
リーダーとしての本質を見失う。


  • 「心が安まる老子」の著者伊藤淳子さんからメールを頂きました

下記に掲載します。
大西様
「心が安まる老子」の翻訳者の伊藤淳子です。ブログでのご紹介、ありがとうございます。
今日(というか、さっき)テレビで、農薬散布によって、子供たちの神経回路の発達異常が起るというよう
なレポートを放映していました。農家のみなさまのご苦労を思うと、勝手に食べるだけの都会人たちの勝手な言い分は心苦しく思う部分もありますが、農業や食は、日本の未来をも担っていると考えますと、やはり有機栽培や、せめて低農薬で作っていただきたいと思うばかりです。
伊藤淳子