伊藤淳子訳「心が安まる老子」

第六十三章 小さく地道にこつこつと


無作為に生きよう。
アクションを起こす必要はない。
物足りない味付けの料理のようだけれど、
満足しよう。
小さいものごともたいせつにして、
少ないものも充分な量だと考えよう。
怨まれたら、感謝の気持ちで報いるようにしよう。


難題も、
たいていはやさしいことから始まる。
大きな事業も、
小さなことからスタートする。
成功する人は、
大きなことを手がけようとはしないが、
結果的に、大きなことを成し遂げる。


簡単にできてしまうことは、
信用できない。
たくさんのことを一度にやろうとすれば、
問題も増える。
成功する人たちは
難問に取り組んだから、
問題が解決した。


  • 「心が安まる老子」の著者伊藤淳子さんからメールを頂きました

下記に掲載します。
大西様
「心が安まる老子」の翻訳者の伊藤淳子です。ブログでのご紹介、ありがとうございます。
今日(というか、さっき)テレビで、農薬散布によって、子供たちの神経回路の発達異常が起るというよう
なレポートを放映していました。農家のみなさまのご苦労を思うと、勝手に食べるだけの都会人たちの勝手な言い分は心苦しく思う部分もありますが、農業や食は、日本の未来をも担っていると考えますと、やはり有機栽培や、せめて低農薬で作っていただきたいと思うばかりです。
伊藤淳子