野菜の姿が土の状態を現す

野菜の蔓呆けとか、暴れているとかの意味が少し分かってきました。土の養分に偏りがあったり過剰だったり不足だったりしたときに起きる現象のようです。どの養分がどれくらい不足しているか、過剰になっているかなどは今のところ分かりません、野菜を見ていると、なんとなくそうじゃないかなと感じる程度です。でも、このなんとなく感じることが大切だと思います。窒素だ、カリだ、リン酸だと騒ぐ前にじっくりと考えよう。土壌は以外と懐が深くて、多少の過不足は塩梅してくれます。すぐに肥料を施すのではなく、土をしっかり育てましょう、野菜に肥料をやるのではなく土壌菌に餌をやるのだという気持ちで・・・その場限りの対処療法では永遠にそれを続けなくてはならなくなりますよ。
って、なにを偉そうなことを言っているやら(笑)農家出身者から見れば、畑とも呼べないママゴトのような菜園、今日も元プロ農家の方から「農業は奥が深いでしょ?でも社長が一番楽な仕事をなさってますね」と言われてしまった。野菜作りに関しては仰る通りですが、一言言わせて貰うと、私が何故菜園を作っているのかも農業と同じく奥が深いのです。でも、これでは多少不親切ですね、少し説明しましょう。当社は安全安心な自然食品などを販売しています、弟も含めて家族は8人です。当然野菜クズや賞味期限が切れて使用できなくなった食品の残り物などが毎日10〜20キログラムでます。これらの食品や生物は普通燃えるゴミとして焼却場で石油を使って燃やします。年間5トン前後、これらの有機物を全て菜園の土壌菌に包丁でみじん切り(約1時間かかります)にして食べさせているのです、当社は食品や生物を一切ゴミとして自治体などに出していません。物事の表層だけを見て判断してはいけません。当社が何故今まで生き残ってきたのか、実はこういう金にもならないことを地道にコツコツと続けてきたことが社会的に評価されているのではないでしょうか? 口先だけで環境カンキョウとお題目を唱えても真実はどの辺にあるのかを人はよく見ているものです。