畑は一個の生命体 - ちろりん村の社長日記

自然界では完熟堆肥なんて存在しない、人間の都合で良かれと思って作られたものだ。曰く、雑草の種や病原菌や害虫を発酵熱で殺せる、曰く、土壌を団粒構造にし易い、野菜の根を傷めないなど随分人間にとっては都合の良い話だ。もっとハッキリ言えば捨て場に困った廃棄物の体の良い処分場として畑が酷使されているのが正直なところ。完熟堆肥と言っても中身は単体の産業廃棄物、たとえば養豚業者や養鶏業者などの豚糞だけ、鶏糞だけの完熟堆肥では養分内容の偏りは如何ともしがたく、その上に抗生物質などの危険な薬物が大量に入っている危険きわまりない代物だ。こんなものを安いから、タダ同然だからと畑に大量に入れれば、やがて作物は一切採れなくなるのは自明のこと、畑内の土壌が偏りのある富栄養化した瀕死の状態である。畑を人間にたとえれば、豚肉が好きだからといって毎日豚肉ばかり食べ続ければどうなるか、結果は火を見るより明らかである。
最近無肥料栽培が脚光を浴びてきたが、その殆どは富栄養化した畑での無施肥栽培なのだ。偏りがあるとはいえ、もう充分以上に肥料分のある畑で施肥をしなくて作物が採れるのは当然と言えば当然、当たり前ではないか。
畑の土壌をよく観察してると、まるで人間のお腹の中でおきていることと同じことが行われているようだ。人間のお腹の中と畑は繋がっている、人間のお腹の中に入れてはいけないものを畑にも入れてはいけない（放射性廃棄物を地中に埋めるなんて犯罪である）、腹具合が悪いかといって農薬や化学肥料を飲み込む人がいない（飲んだら即死です）ように、畑にとっても一番いい食べ物は生の食物だと最近は確信するようになった。ただし畑に生の有機物を埋めたり鋤込んではいけない、自然の森のように有機物は土が食べやすいように小さくして静かに土の上に置いておくだけでよい。猫やカラスがくるので魚や鳥の骨は埋めてますけど（笑）
本日の収穫は黒インゲン50グラム・大葉360枚・アスパラ6本・キュウリ3本・オクラ21個・三尺ささげ600グラム・ゴーヤ1本・ミニトマト4個でした。

自然食品ちろりん村新店舗オープン

↑ちろりん村新店舗がとりあえず2006年12月25日午前10時オープンしました、皆様のお越しをお待ちしています。
住所は〒760-0077高松市上福岡町2058-2（レインボー通りコジマ電気西へ50m）店舗専用電話087-837-2976

↑お店の裏のエコ菜園。