「元気な種で育てる究極野菜の誕生」連載２４

著者の石井吉彦さんは昨年の創業祭にて講演会をお願いしました、今回は彼の著書を連載でご紹介致します。

- - 引用ココから---

第二章　種にこだわる！　夢の構想
４、正真正銘の野菜って？
SSNができたきっかけは有名で、とてもユニークなものでした。
当時、設立者のジュードという女性にミシェルは恋をしていました。彼女は、「伝統的な食材を使った、正真正銘のフランス料理しか食べない」といいました。彼は、彼女に恋するあまり、作り方が正統派であることはもちろん、食材までも育てようと決意したのです。
彼は、トマト、ピーマン、チコリーやタンポポなど、味がよいとされる品種を選んで、家庭菜園でつくり始めました。しかし、本物の料理をつくるには、品種もこだわらなければ正統派の味にはなりません。
それは、夏の「ニース風ラタトゥイユ」という料理がきっかけとなりました。彼は、煮込み料理向きの肉厚トマトと、赤と緑のピーマン、丸くて香りの良いニース産の瓜、臭いの強い紫のニンニクを探しました。ところが、その材料はどこにも売っていませんでした。料理を断念した彼は「グラスルーツ」という雑誌と、「アースガーデン」という園芸雑誌に「この品種の種はないか」という広告を出しました。すると、どこにも売っていなかった種に対して、とても反響があったのです。なんと、田舎の農家の方たちが昔の品種を守り続けていたのです。そのあとも、彼のもとに驚くほどたくさんの種が集まったため、野菜づくりの仲間に分けることになりました。
これが、ヨーロッパの種のネットワーク組織が生まれたきっかけです。
設立は1986年、オーストラリアのバイロン・ベイにてのことでした。

- - 引用ここまで---次回につづく

やっぱりそうですか、恋は偉大ですね。私が有機農業に入ったのも、大きな声ではいえませんが、妻と恋に落ち、彼女に安全な野菜を食べさせるためではなかったかと、今から思えば納得できます。人前ではいえませんね（笑）設立者のジュードの気持ちが良く分かります。収穫した野菜を彼女に差し出す時、幸せいっぱいでした、畑でつくった薩摩芋を彼女が美味しそうに食べてるのを見てるだけで天にも昇る心地でしたよ。
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著者は石井吉彦　発行は有限会社ナチュラルシードネットワーク
〒286-0117　千葉県成田市三里塚光ヶ丘1-454　ご注文はファックス0476-40-4006でお願いします。ネットでも購入できます、下記↓で購入して下さい。
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