「元気な種で育てる究極野菜の誕生」連載５９

著者の石井吉彦さんは昨年の創業祭にて講演会をお願いしました、許可を頂いて彼の著書を連載でご紹介致しています。

- - 引用ココから---

第４章　肥料を使わない究極の農法
７、毎年同じ場所で連作する
無肥料栽培が、ほったらかし農法でないこと、また、種をとるという、自家採種の大切さもお分かり頂けたと思います。
私たちが、最初にとり始めた種はどんなものかというと、ニンジンとショウガ、小松菜、伊勢菜の種でした。
ニンジンは、昔からの固定品種です。小松菜は、同じくこの地域で昔からつくられていた固定種から始めました。これも２０年以上前になります。ショウガも、ずっと前から作られていたもので、三州ショウガという日本古来の品種です。これも２０年以上前から毎年同じ場所で連作しています。
「連作」は、人間の運動能力と同じだと思っています。毎日同じ運動をしていると、その運動に適応する体になっていきます。
作物も、同じ物をつくっていると、その作物を育てるための微生物や土壌生物が増えていき、徐々によい状態となっていきます。
連作障害は、いろいろと入れた肥料によって、作物の邪魔をする微生物が繁殖してしまって起こる障害だと思います。
また、伊勢湾台風のときに残った野菜や米を、伊勢菜と伊勢光（お米）といわれていますが、この種を１０年以上前に入手し、漬物用の伊勢菜としてつくっています。
そのほか、畑に自生している大葉やニラがあります。小麦粉やエダマメ、大豆、小豆も毎年作っています。
変わった品種では、ブラジルから十年以上前にトマトの種をもらってつくったり、今ではほとんど見られない、「地這えのキュウリ」や昔のピーマン、シシトウの種などもあります。５年ほど前からは、九条ネギやオカヒジキ、ホウレンソウやチンゲンサイなど、さまざまな種類をつくっています。
栽培方法にこだわるなら、種までこだわるべきです。これがナチュラルシード（在来種）の基本理念です。

- - 引用ここまで---次回につづく

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著者は石井吉彦　発行は有限会社ナチュラルシードネットワーク
〒286-0117　千葉県成田市三里塚光ヶ丘1-454　ご注文はファックス0476-40-4006でお願いします。ネットでも購入できます、下記↓で購入して下さい。
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