「元気な種で育てる究極野菜の誕生」連載６８

著者の石井吉彦さんは昨年の創業祭にて講演会をお願いしました、許可を頂いて彼の著書を連載でご紹介致しています。

- - 引用ココから---

第４章　肥料を使わない究極の農法
１６、病気の原因と結果の法則
「現代人が最も恐れているのは、病原としての黴菌（ばいきん）であろう。
ではいったい黴菌なるものの発生は、何が為であるかというと、全く人間の健康上必要なものであるばかりか、それをつくるのが人間自身であるから、驚かざるを得ないのである」
この世の中にある一切万有は、ことごとく人間に必要であるとともに、人間がつくるもので、これが自然の法則です。
「ただ、今日までの学問ではそこまでわからなかったにもかかわらず、理屈をつけて満足していたに過ぎない。
菌は濁りを解消する役目として湧くのであって、濁りにも幾種類もあるから、適応する黴菌すなわち掃除夫が生まれるのである。であるから曩（さき）に書いた通り、万有一切は汚物がたまるから浄化作用が発生する、というように自然は遺憾なく解決してくれる。
ゆえに人間が世の中から黴菌を絶滅するとしたら、黴菌の必要のないよう清浄にするよりほかはない、これが根本である。
ところが、その理を知らないため、人間は自分の罪を棚に上げて、黴菌を悪者扱いにし、殺すことにのみ骨を折っているのである。
これは肥料にも当てはまる。それは害虫が増えてゆく傾向である。これも薬と同様、肥料によって土を汚すから、掃除夫としての害虫が湧くのである。この虫もつまり人間が湧かせているわけである。近年害虫の種類の増えたのも、肥料の種類が増えたからである。
では、人間がなぜ肥料を用い始めたかというと、麻薬と同様肥料を用いると最初は多いに増産するから惚れ込んでしまい、肥料を唯一のものとした結果肥料迷信に陥って、今日の如く害虫に悩まされながらも気がつかないのである」
これは、人間にとって「病害虫はいない」ということになります。すべての結果や症状には、必ず原因があります。この原因を、見えるものだけで解決しようと思っても限界があります。世の中には、目に見えない原因があることもあるのです。

- - 引用ここまで---次回につづく

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著者は石井吉彦　発行は有限会社ナチュラルシードネットワーク
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