「元気な種で育てる究極野菜の誕生」連載79

著者の石井吉彦さんは昨年の創業祭にて講演会をお願いしました、許可を頂いて彼の著書を連載でご紹介致しています。

      • 引用ココから---

第5章 究極の種で安心・安全野菜
5、自家採種のすすめ その4「採種」
種とりには交雑しないように、「隔離する方法」と「放任する方法」があります。そして、隔離にも一般的には二つの方法があります。
一つは「袋かけ」です。
これは、いわゆる人工授精の方法です。一般的にプロの世界では、最も簡単に隔離する方法だとされています。硫酸紙やグラシン紙で花を覆ってしまう方法です。よく、リンゴやナシ栽培で、果実の虫除けのために袋に入れているのを見かけたことがあるかもしれませんが、あの花を包む方法です。
個人で少ない個体数を扱う場合や、品種改良を目的としたり、まわりに交雑する野菜が多い場合は有効だと思います。
袋掛けは、まず、花より少し大きめの硫酸紙でつくった袋を用意します。この紙袋は、農業資材を売っているお店でも購入できます。
子房親になるほうの花、つまり種をとるほうの株に、花が開花する直前に袋を被せて隔離します。
次に、花粉親の花も硫酸紙で覆って隔離します。これは、交配までに花粉親に飛んできたハチなどが、他の花粉をつけることを防ぐためです。
袋に入れて隔離したら、次は人工交配です。
交配させるには、午前中がよいと思われます。特例としては、ユウガオのように、夕方でないと花が咲かない場合があります。
具体的な交配方法は、隔離した花粉を子房親の雄しべにポンポンとつける方法です。
ここで注意する点は、黄色の花粉が出ていることを確認してつけることです。これが失敗しないコツです。
雄しべや雌しべの受精能力は短いので、たとえ交配したあとに袋が破れても、他に受精する可能性はほとんどありません。
ただし、印を付けておかないと、袋がなくなったらどれが交配したのかわからなくなります。
なお、交配に必要な雄花の数は、雌花に対して比較的雄花の花粉が少ない、キュウリやスイカなどでは2個ほど、花粉の多いカボチャやトウガンなどでは1個で十分です。
人工交配してから種を収穫するまでの期間としては、40日から60日ほどです。ただし、ユウガオやトウガンなどは、それ以上かかります。
自家受粉作物の場合は、ほとんど交配の必要がありませんが、ナス科の野菜類はこの袋掛けをしたほうが安全です。
二つ目の隔離方法は「ネット掛け」です。防虫用に開発された丈夫なネットを利用しますが、編み目が1センチ程度のものを使用します。ウイルスフリーや、他の病原菌におかされないよう多少高価なミクロのネットもあります。
ネットを使って雄しべと雌しべの両方を、すっぽりと覆ってしまいます。しかし、これではネットで完全に覆われるので、受粉をするハチたちが入れません。そのため、ネットの中にハチやハエを入れる必要があります。他家受粉する作物では、風によって多少は受粉することもありますが、訪花昆虫の効果は絶大です。
ハウスのように大きい場所では、両サイドを防虫ネットで覆う方法が適します。しかし、一般的にはそこまで大きくはできないので、背の高いトンネルパイプを利用することが多いです。
注意する点は、採種時期が雨の多い時期にあたる場合、雨に濡れて受精した花が腐敗し、葉軸に水がたまって軟腐病などの病気になってしまうことです。対策としては、できる限り雨を避けるために、ネットの上部をビニールで覆う方法があります。
少しでも病原菌におかされるリスクを回避したいのなら、採種用の畑から、できるだけ異なる形質の株を、数多く採種する必要があります。なぜなら、交雑してもよいように、たくさんの種を採種したいからです。
さあ、試しに自分で種をとってみませんか。

      • 引用ここまで---次回につづく


↓「元気な種で育てる究極野菜の誕生」の購入方法↓
著者は石井吉彦 発行は有限会社ナチュラルシードネットワーク
〒286-0117 千葉県成田市三里塚光ヶ丘1-454 ご注文はファックス0476-40-4006でお願いします。ネットでも購入できます、下記↓で購入して下さい。
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http://www.natural-seed.net/hanbai.html
↓ちろりん村の社長のツイッター↓必見です(笑)
http://twitter.com/shizensyokuhin



自然食品ちろりん村新店舗
http://www.niji.or.jp/chirorin/jpg/2007/02/070209_0901.jpg
↑ちろりん村新店舗がとりあえず2006年12月25日午前10時オープンしました、皆様のお越しをお待ちしています。
住所は〒760-0077高松市上福岡町2058-2(レインボー通りコジマ電気西へ50m)店舗専用電話087-837-2976
http://www.niji.or.jp/chirorin/jpg/ekosaienn.jpg
↑お店の裏のエコ菜園。

↓店長(大西王仁)の「ちろりん村のショップ日記」↓
http://d.hatena.ne.jp/wanionishi/

http://www.niji.or.jp/chirorin/MENU/OMISE/misenotizu.html
↑新店舗・新社屋の地図。

http://www.niji.or.jp/chirorin/
↑無農薬有機栽培と自然食品のお店ちろりん村(宅配もあります)のホームページ

「自然食品 宅配」で検索したら、ヤフーランキング第一位↓
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「自然食品 宅配」で検索したら、グーグルでは第三位↓
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グーグルマップの現地地図と衛星写真
http://www.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&q=%E9%AB%98%E6%9D%BE%E5%B8%82%E4%B8%8A%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E7%94%BA2058-2&ie=UTF8&om=1&z=15&ll=34.326922,134.0626&spn=0.016196,0.043216&t=h&iwloc=addr
↑矢印右側影の部分が弊社新社屋建設現場です、高松市上福岡町2058-2(レインボー通りコジマ電気の西50m)電話087-837-4568
現在、弊社の建物はグーグルマップに反映されていません。


ちろりん農園エコ菜園(菜園の写真は毎回更新)
二階から撮影↓
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↑ちろりん村店舗裏にあるエコ菜園東側。

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↑ちろりん村店舗裏にあるエコ菜園真ん中。

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↑ちろりん村店舗裏にあるエコ菜園西側。