「元気な種で育てる究極野菜の誕生」連載８１

著者の石井吉彦さんは昨年の創業祭にて講演会をお願いしました、許可を頂いて彼の著書を連載でご紹介致しています。

- - 引用ココから---

第５章　究極の種で安心・安全野菜
７、自家採種のすすめ　その６「種の寿命と保管の方法」
常温で１年から２年が寿命だといわれている種があります。この種を「短命種」といいます。短命種には、ネギや玉ネギ、ニンジン、ミツバ、落花生、シソなどがあります。
また、２年、３年の寿命を持つ種があります。この種のことを「常命種」といいます。この常命種には、稲や麦類、トウモロコシ、ソバ、大豆、キャベツ、レタス、インゲン、エンドウ、ホウレンソウがあります。
そして、４年から６年以上の寿命を持つ種があります。この種のことを「長命種」といいます。この長命種には、ソラマメや小豆、ナス、トマト、ピーマン、ウリ類、アブラナ科があります。
この目安となる期間は、保存方法によって保存期間が大きく変わるのです。
種を採種する日の天候にも、注意が必要です。
種をとって保管する場合には、晴れた日に作業をすることです。種に湿気は禁物です。そして、採種した種を入れる容器にも注意が必要です。
まず、空きビンなどに種を保管する場合、中に乾燥剤を入れます。一般的に、シリカゲルという乾燥剤が使われます。これは、菓子や海苔に入っている乾燥剤です。一度使用したら、ドライヤーなどで吸い取った水分を乾かしてから使用すればよいでしょう。
乾燥剤がない場合は、粉ミルクや乾燥した穀物が代用になります。方法としては、空きビンの中に、１センチほど粉ミルクなどを敷きつめて、その上に、紙袋などに入れた種を入れて蓋をしっかり閉めます。
また温度の関係ですが、常温で保管するよりも、冷蔵庫（５℃から１０℃）で保管したほうが短命種もはるかに長く持ちます。
種を入れる保存袋には、ビニールは適しません。クラフト紙でできた茶封筒が最適で、密閉できる容器に乾燥剤とともに入れておけば常温でもかなり持ちます。このような処理をした容器を、冷蔵庫に入れればより安全です。
保管する種のほとんどは、水分１０％程度の条件がよいとされています。これよりも高い湿度条件になると、吸水して呼吸作用がおこり寿命が短くなります。低い湿度に保つことで、温度変化に耐えられるようになります。

- - 引用ここまで---次回につづく

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著者は石井吉彦　発行は有限会社ナチュラルシードネットワーク
〒286-0117　千葉県成田市三里塚光ヶ丘1-454　ご注文はファックス0476-40-4006でお願いします。ネットでも購入できます、下記↓で購入して下さい。
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