「元気な種で育てる究極野菜の誕生」連載８２

著者の石井吉彦さんは昨年の創業祭にて講演会をお願いしました、許可を頂いて彼の著書を連載でご紹介致しています。

- - 引用ココから---

第５章　究極の種で安心・安全野菜
８、自家採種のすすめ　その７「発芽試験」
自家採種で種をとって保管し、いざ種を蒔くときに発芽試験をしておけば、蒔いたあとに芽が出ないという心配がなく、安心して種が蒔けます。
そのためには、まず発芽率を調べます。
発芽の絶対条件は、何といっても「水と温度、そして酸素」です。水分が多すぎると、酸素不足を起こして発芽不良の原因になりますので、注意してください。では早速発芽試験をしてみましょう。
準備するものは、濾紙とシャーレです。
濾紙を２枚重ねたシャーレに、所定の水分を入れ、発芽試験をする種をその中に入れます。最低１０粒ほど入れて下さい。そして、基本としては暗闇の中で行い、２５℃程度で発芽試験を開始します。
具体的には、種類によって温度や水分状態、そして明るさも決められています。たとえば、ホウレンソウは、果皮が吸水しすぎると通気不良となり、種の内部が酸素不足を引き起こすので発芽不良の原因となります。
光の条件としては、土の中のように真っ暗にすることが条件になります。まれにチシャ、ゴボウ、シソなどの好光性種子と呼ばれるものには、光が必要です。
新しい種の場合は、条件が揃っていても発芽しない場合があります。品目によって休眠現象があるからです。つまり、「冬眠」です。
そして、シャーレに種を入れておき、３日から６日目に発芽してきた固体率を発芽速度としたもので、発芽勢と呼びます。本来の発芽率は、種類によって異なりますが、通常７日から２１日目の発芽した固体率によって決められます。
よく、種の袋に発芽率９０％と書いてありますが、これは、２１日までに１０個中９個が発芽するということです。

- - 引用ここまで---次回につづく

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著者は石井吉彦　発行は有限会社ナチュラルシードネットワーク
〒286-0117　千葉県成田市三里塚光ヶ丘1-454　ご注文はファックス0476-40-4006でお願いします。ネットでも購入できます、下記↓で購入して下さい。
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