「元気な種で育てる究極野菜の誕生」連載８５

著者の石井吉彦さんは昨年の創業祭にて講演会をお願いしました、許可を頂いて彼の著書を連載でご紹介致しています。

- - 引用ココから---

第５章　究極の種で安心・安全野菜
９、自家採種のすすめ　その８「野菜の種とり方法・実践編」
いくつかの質問にお答えします。
簡単な種とりの野菜ですので、紹介します。
質問Ｃ　トウモロコシの種をとる方法は？
始めにトウモロコシのことを知りましょう。
トウモロコシは、キュウリやトマトと違い、雌花と雄花に分かれています。
食用に食べるトウモロコシは雌花で、絹糸と呼ばれている、毛がたくさん生えた細長い実です。
トウモロコシの木のてっぺんにある、穂のようなものが雄花です。ここで花粉がつくられて、風や昆虫の力を借りて絹糸の上に花粉が乗り、絹糸を通って発芽して受粉します。
トウモロコシは、他家受粉作物で、花粉が遠くまで飛びます。
そのため、同じ種を維持するためには、５００メートル以上の距離をおく必要があります。
確実に種をとるためには、袋掛けをして隔離しなければなりません。
1、袋掛けをします。袋掛けは、雄花と絹糸が出る前の雌花の両方にします。
2、雌花の絹糸が現れ始めたら、袋掛けした雄花の穂を取り、花粉を雌花にかけます。
3、2が終わったら、再び袋掛けをします。
4、受精から登熟までの日数は、早生品種で４０日から４５日、中早生品種で５０日、晩生品種で５５日から６０日が目安です。
5、登熟したら収穫します。収穫後、苞皮を５枚から６枚にして、風通しのよい屋根の下などに吊して乾燥させます。
6、干して三十日ほどで１６％から１７％程度の水分状態になります。
7、充分乾燥したら、トウモロコシの実を手でそぎ落とします。
8、水分状態が悪いと、種に傷が付いてしまうので注意してください。
8、トウモロコシの種の寿命は、スイートコーンで２年、他の品種は、５年ほどです。
10、よく乾燥させたら袋に入れ、乾燥剤の入った空き瓶などに入れ、５℃の冷蔵庫で保管してください。
種とりは、種を入手したところで尋ねる方がわかりやすいです。頑張って採種してみてください。

- - 引用ここまで---次回につづく

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著者は石井吉彦　発行は有限会社ナチュラルシードネットワーク
〒286-0117　千葉県成田市三里塚光ヶ丘1-454　ご注文はファックス0476-40-4006でお願いします。ネットでも購入できます、下記↓で購入して下さい。
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