雀の止まり木の下は野菜が良く育つ - ちろりん村の社長日記

畝に野菜の支柱を立て、支柱と支柱の間を横に支柱を縛っておくと、小鳥たちの止まり木になる。そのために支柱を立てているわけではないが、結果的に鳥が沢山来て長時間休んだり畝に降りたりしている。野菜の茎を支えたり、蔓が巻いて上に伸ばすためだが、その止まり木の下は何を作っても良く育つ。森の木々や果樹にも小鳥たちが飛んできて餌場と住みかになってるが生き物はすべて繋がっているのだなあと思う。桑の木が一本活着した、大きくなって実が沢山できたら賑やかになるだろう。二本挿し木したけれど一本は枯れたようだ。ま、一本残ればいっか。
インゲンの蔓が一斉に伸び出した、すべて大きくなれば収穫するのが大変だ、でも三尺ササゲは初期成育が芳しくない、例によって原因はわからないが、わかったところでどうしようもない、見守るのみ。自生のゴーヤが大量に発芽して競り合ってる、間引いてもよいが、間引くと残したゴーヤが早く成長して他の野菜を殺してしまう、ま、狭いところで切磋琢磨して、そのうち元気なゴーヤが生き残って真夏には沢山実をつけるでしょう。
トウモロコシとスイカの共生実験のため、すべてのトウモロコシの畝に自生のスイカの苗を定植しました。スイカの旬は八月のお盆の頃なんだ、旧暦だと一番暑い時期にあたりますね。本当は、日本の暦は旧暦に戻した方が季節感を感じられていいのにね。現在露地でスイカを栽培することは自家用以外ほとんどありません、作っても価格的に合わないのでしょう、困ったものです。高価な初物を見栄で食べるのがいったいなんだというのでしょう、そのために農家はハウスで農薬を散布して、自分の身体を壊しながら作っているのです。
季節はずれの野菜を作るには、まず農家が農薬で身体を壊し、次に消費者が農薬漬けの野菜を食べて、最後は農地が疲弊して何もつくれなくなります。現代の農業は初心に帰って再スタートしなければ未来は暗いですね。
確かに農法は人の数だけあります、この農法でなければならない、ということはありません。かといって採れれば農法なんてどうでもよいとは思いません、目先の収穫を追うあまり三十年後に何も採れなくしてしまったのでは元も子もありません。森は三十年したら滅びるでしょうか？とんでもありません三百年後でも三千年後でも存在し続けるから森なのです。現在の農地は土も水も肥料も使い捨て、段々やせ細って最後は砂漠というより死の世界になってしまうでしょう。小さな畑だろうが大きな森であろうが、土のある限り、その土の中で完結してこその世界だと思います。段々良くなる法華の太鼓、これが自然界の法則なんです。因みに私は日蓮宗や法華宗ではありません（笑）段々よくなると思えるからこそ希望を持って生きようとするのではないでしょうか？現在の若者や、いや大人やお年寄り達も未来に希望を持てなくて閉塞感に陥ってますが、根本は皆同じような気がします。先進国の若者達が農業に未来を感じて動き出していますが、彼らは本能的に農業に未来を感じているのかもしれません、私はそれに希望を感じています。

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著者は石井吉彦　発行は有限会社ナチュラルシードネットワーク
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自然食品ちろりん村新店舗

↑ちろりん村新店舗がとりあえず2006年12月25日午前10時オープンしました、皆様のお越しをお待ちしています。
住所は〒760-0077高松市上福岡町2058-2（レインボー通りコジマ電気西へ50m）店舗専用電話087-837-2976

↑お店の裏のエコ菜園。