時には少し立ち止まって１ - ちろりん村の社長日記

ちろりん村がオープンして、来月の１０日で２６年になる。長かったといえば、そう、長い。しかし、一瞬だったような気もする。自給自足の暮らしがしたくて郷里の四国へ戻ってきたのが２５歳、それから数えたら３７年が過ぎた。高知県の過疎の村へ入り、半自給自足生活を始めた頃が懐かしい。自給自足といっても、米は作っていなかった、一度だけ香川県高松市の辺境にいた頃四畝ほどの水田で作った、道具はなにもなくて素手だけ、もちろんクワとカマぐらいはあった（笑）　代かきでヘロヘロ、田植や草取りで腰が抜けてしまい、稲刈りは田圃の中を這いずり回っていたように思う。高知にいた頃は主食として薩摩芋ジャガイモ里芋カボチャ、それと主食とは言えないが家族で温州ミカンを毎日１０キロ以上食べていた。密柑山を１ヘクタールくらい好きにさせて頂いていたから、食べきれない、全員が顔どころか手や足の裏まで真っ黄色になってた（笑）家の前も横も墓場でゲゲゲの女房ではないが、貧乏の底が抜ける手前の生活だったように思う。お借りしていた家はご主人が腹切り自殺したという曰く付きの家で、もちろん住んで頂けるならと家賃は無料だった。当時の現金収入は木彫で知り合いに押し売りしたり、妻の家族が心配のあまり買ってくれたりで凌いでいた。そういえば高知大丸で、たぶん現在は閉店してるでしょうが、野菜の彫刻を実演即売もしたなあ、まあ、毎月２万円の生活でしたからなんとかなったのでしょう（笑）もの珍しいのかテレビ新聞に出ずっぱりだったので、それを何度か見たのか、ある日、我が家を尋ねてきた百姓志願の若者がいた。彼の誘いで、彼の家族が暮らす過疎の村へ行ったのだが、そこで私の人生を変える最大の出来事が起きた、生きるということと貧乏の底が抜けてしまった（続）

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著者は石井吉彦　発行は有限会社ナチュラルシードネットワーク
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自然食品ちろりん村新店舗

↑ちろりん村新店舗がとりあえず2006年12月25日午前10時オープンしました、皆様のお越しをお待ちしています。
住所は〒760-0077高松市上福岡町2058-2（レインボー通りコジマ電気西へ50m）店舗専用電話087-837-2976

↑お店の裏のエコ菜園。