腸内細菌叢　その３ - ちろりん村の社長日記

連載は「こうべ消費者クラブ」代表前迫（まえさこ）さんの「そろそろ本当のことを言わなくっちゃシリーズ」を了解を得て連載しています。なお、掲載部分は冊子の左側本文のみとし、右側参考資料は省きます。ご興味のある方は「こうべ消費者クラブ　078-903-2567」までお問い合わせください。
掲載ここから
これらの細菌叢を例えば抗生物質などで排除してしまうと、そのバランスが崩れ、予想しなかったような菌が一気に勢力を増すようなことが起こります。例えば普段は鼻腔粘膜くらいにいた黄色ブドウ球菌とかが腸内で一定の勢力になれば食中毒が起こります。
また、カビ・真菌のカンジダは腸内や皮膚にもいますが、普段は勢力を保てないでおとなしくしています。でも、競争相手がいなくなると全身に広がって、皮膚なら水虫やタムシなどの皮膚病、消化管内でもさまざまな病状になりますし、肺に入ると肺真菌症と呼ばれ、免疫の弱い病人や高齢者を死に至らしめる場合もあります。
普段は勢力の弱い菌なために日和見菌などと呼ばれ、偶然に力を持って宿主に病状を起こす場合、日和見感染症と呼ばれます。
このような普段の菌叢が壊れ病原菌が勢力を持ってしまって発症するのを菌交代症として、抗生物質などを強力に、または長く投与したあとには注意が必要とお医者さんたちは気を使われます。抗生物質の利用は医師の処方と監視のもとでと指導されるのは、そのような危険もあるからですね。
そして、このような菌による抗病原菌バリアーは内側の消化管だけでなく、口・鼻・肛門から体表全体にまで間断なく（眼球表面＝結膜表面は抗菌物質のリゾチューム分泌で無菌に近い）拡がって全身を覆ってくれています。人の「皮膚１平方センチメートル当たりの菌数は１０の三乗から１０の四乗程度であるが、多いところでは１０の５乗くらいがみられ」るそうです。肉眼では見えませんが、人を見たら、それは実際には全身菌の塊なわけです。皮膚と腸管の常在菌を細胞の数として数えれば、自分自身の細胞数は１個の人間の３０％ほど。他は全部他人（＝寄生バイ菌）です。
子供たちが、特定のクラスメートを「バイ菌」と囃し立てるのも微生物学的には正しいわけです。でも、そう言ってる本人たちも「バイ菌」の塊であることを忘れてはいけませんね。
バイ菌は友達です。「汚いから嫌」なんて言って泥んこ遊びができない、潔癖症で神経質な子供たちの方が、むしろ気になりませんか？
掲載ここまで、次回は「腸内細菌叢と免疫」です。

本日は大きな小松菜と小さな水菜を少し収穫しました。一番大きな小松菜の一株だけ残して自家採種します、その種で、また沢山の小松菜を栽培します。自家採種すると年々作りやすくなるから楽チンです（笑）

↓「元気な種で育てる究極野菜の誕生」の購入方法↓
著者は石井吉彦　発行は有限会社ナチュラルシードネットワーク
〒286-0117　千葉県成田市三里塚光ヶ丘1-454　ご注文はファックス0476-40-4006でお願いします。ネットでも購入できます、下記↓で購入して下さい。
↓究極の野菜や本は下記↓ネットでも購入できます、もちろん、ちろりん村でも販売しています。
http://www.natural-seed.net/hanbai.html
↓ちろりん村の社長のツイッター↓必見です（笑）
http://twitter.com/shizensyokuhin

自然食品ちろりん村新店舗

↑ちろりん村新店舗がとりあえず2006年12月25日午前10時オープンしました、皆様のお越しをお待ちしています。
住所は〒760-0077高松市上福岡町2058-2（レインボー通りコジマ電気西へ50m）店舗専用電話087-837-2976

↑お店の裏のエコ菜園。