「ゆきひかりの抗アレルギー作用」　その２

連載は「こうべ消費者クラブ」代表前迫（まえさこ）さんの「そろそろ本当のことを言わなくっちゃシリーズ」を了解を得て連載しています。なお、掲載部分は冊子の左側本文のみとし、右側参考資料は省きます。ご興味のある方は「こうべ消費者クラブ　078-903-2567」までお問い合わせください。
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ムチンとは里芋やオクラ・納豆のネバネバでが、動物の粘膜表面の保護粘液の主成分の糖タンパクです。ということは、腸管粘膜表面のバイオフィルムを構成する成分でもあります。
実は大腸菌粘膜のムチンが少ないと大腸癌リスクが高まることが知られています。納豆菌がムチンを産生することが知られているように、このムチンを作り出す菌も少なくありません。
でも、逆にこの粘膜質を分解・はぎ取るアッカーマン（シア）は悪玉菌だと言われても仕方なさそうですね（笑）。他にムチンを豊富に持つ作物のレンコンにも抗アレルギー性が言われていることも、関連があるのでしょうか？
ところで、モチ系のお米とウルチ系のお米の特に違う点は、アミロース含量です。これは多糖類であるデンプンの構造型の違いで、餅米系のデンプンにはアミロースが少なくアミロペクチンが多いのに対して、ウルチ系にはアミロペクチンが少なくアミロースが多いのです。この違いは消化性の違いを示し、「糯（もちごめ）
や低アミロースタイプの品種は中アミロースや高アミロースタイプの品種よりも速やかに、かつ完全に分解される傾向が示された」という研究もあり、デンプンの初期分解でできる難消化性デキストリンの含量差を含めて、古いウルチ系＝硬質米ほど難消化性を示します。
「ゆきひかりの抗アレルギー作用」は終わり、次回は「オリゴ糖のアレルギー予防」です。

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