「オリゴ糖のアレルギー予防」 - ちろりん村の社長日記

連載は「こうべ消費者クラブ」代表前迫（まえさこ）さんの「そろそろ本当のことを言わなくっちゃシリーズ」を了解を得て連載しています。なお、掲載部分は冊子の左側本文のみとし、右側参考資料は省きます。ご興味のある方は「こうべ消費者クラブ　078-903-2567」までお問い合わせください。
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糖類と呼ばれるものには単糖類・二糖類・数個のオリゴ糖、そしてより大きな多糖類等があります。
さて、比較的簡単に消化吸収される単糖や二糖類（ショ糖は口中でも分解され酸になるため虫歯の原因とされるくらい分解しやすいのですが、乳糖は不耐症のようにラクターゼがなければ小腸でも分解できずに大腸まで届きます。）に対して、このオリゴ糖類は難消化性の糖になります。だから大腸まで届いて大腸の細菌叢に分解してもらわなければなりません。そして、このオリゴ糖には選択的にビフィズス菌を増やす性質がある場合が多いわけです。残念ながら、乳糖がどのような菌を増やすかはまだ判っていません。
以上のことから、近年一億総グルメ化して、コシヒカリ糖の銘柄米に人々は群がりますが、少なくともアレルギー体質の人が日頃口にするには「ゆきひかり」のような硬質米、本州・兵庫県辺りでは昔懐かしい「日本晴れ」なんかでしょうか？
そして、これもアレルギー体質の人＜は＞ですが、サトウキビの砂糖よりラフィノース（ビートオリゴ糖）を含む「てんさい糖」を中心に使ったほうが良いと言えます。これらは、特別な健康食品やサプリメントなどではなく、普通の食品・調味料ですね。
とにかく、大腸の微生物を元気にするには大腸まで届く＝難消化性の糖や多糖類（デンプン、食物繊維）を沢山与えてやることのようです。デンプンや食物繊維は、芋類や葉野菜と言うことになります。
ただし、消化器系の持病を持たれる人など、行き過ぎた「難消化性」は負担になる場合がありますので、配慮が必要です。
「オリゴ糖のアレルギー予防」は、今回だけの読み切り、次回は「よつ葉牛乳の消費期限」です。

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