「トリインフルエンザは罹りにくい上に致死率も低い」その１

連載は「こうべ消費者クラブ」代表前迫（まえさこ）さんの「そろそろ本当のことを言わなくっちゃシリーズ」を了解を得て連載しています。なお、掲載部分は冊子の左側本文のみとし、右側参考資料は省きます。ご興味のある方は「こうべ消費者クラブ　078-903-2567」までお問い合わせください。
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ところが、この「高病原性トリインフルエンザ」というコトバにもウソがあるようです。このウイルス、専門家の間では相当な濃厚接触（養鶏業や食鳥処理業等）でなければヒトに感染するものではないことは常識なんだそうです。
この間、「H1N1 A型」という話がよく出ています。これは分子生物学・ウイルス学などの問題で、素人にはとても難しいです。でも、トリインフルエンザにはH5N1とH7N7がヒトへの感染例として報道されていますが、ヒトのインフルエンザウイルスにはH5もH7もありません。ヒトインフルエンザウイルスがこれらの形質を獲得するためには少なくとも万年単位の時間が必要だろうと言われています。
また、トリインフルエンザのH1も、実際にはヒトのそれとは捻れた形で簡単には受容されない。ですから、本当はヒトにはなかなか感染しない。
世界的に情報を集めているから、特例的な濃厚接触感染が、頻繁に起こってるかの印象を擦り込まれているだけで、こんなヒトへの感染力の乏しいウイルスがパンデミック（感染爆発）なんか起こすはずもない。専門家の発言として、「ウイルスというのは遺伝子（突然）変異を容易に起こすものなので」とか言われて、明日にでも高病原性トリインフルエンザウイルスがヒトにどんどん感染する型に変わるとか、高病原性の遺伝子が人インフルエンザウイルスに「自然界」で移動するとかを想像するのは、実は「杞憂＝明日にも天が落ちてくることを恐れる」に近いのです。
掲載ここまで、次回につづく。

国・製薬会社や医者・学者が一丸となって、ここまで騒ぐのは、何か魂胆があるのでしょうか？同じ騒ぐのなら他にも大切なことが山ほどあるのではないでしょうか？例えば原発の危険性などは？ほとんど安全神話ばかりがばらまかれてますけど。（←文責、大西光明）

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