「インフルエンザ死者の本当の原因は？」その３

連載は「こうべ消費者クラブ」代表前迫（まえさこ）さんの「そろそろ本当のことを言わなくっちゃシリーズ（2010年以前に配布）」を了解を得て連載しています。なお、掲載部分は冊子の左側本文のみとし、右側参考資料は省きます。ご興味のある方は「こうべ消費者クラブ　078-903-2567」までお問い合わせください。
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その後、基礎疾患のない北海道の保健婦さんや、20代の女性などの例が発表されています。そして、お母さん達が最も恐れる喘息の病歴のある子供たちや、子供のインフルエンザ脳症とする例など、「日々、これでもか！」と思わせるかのように？＜誇大＞に、死亡例や呼吸不全で人工呼吸器使用の例が続々報告されています。
でも、注意深く見てみれば、
１．高齢者や癌ほか重大な病気で、インフルエンザを死因とするには疑問な例。
２．著しく免疫の落ちる糖尿病のような余病を持つ人や、腎臓病などで薬剤代謝能力の低い人の例。
３．タミフル不使用の死亡・重篤例では、抗炎症剤の使用が表記されていない場合が多い。
などが目立っています。全てをタミフルと非ステロイド系抗炎症剤で説明は付かないかもしれませんが、このように見てみると明らかなインフルエンザのために亡くなったと結論できる例は少なそうです。このことは、メキシコのコルドバ保健相の死者発表が、後日大きく下方修正されたことと似ていないでしょうか？
とにかく、「新型インフルエンザ」によるとされる死者を声高に発表し、また、お母さん達が最も恐れる「インフルエンザ脳症」の子供たちの例を発表して、人々を恐怖のパニックに陥れる。そんな意図が感じられてなりません。少なくとも、この間の報道発表にはその効果はあるでしょう。
その報道の異常さは、最新（09.10.14）の発表でも前記「26名」でしかないことです。これまでの季節性インフルエンザでの死亡者は、このようにセンセーショナルに報道されることはなかったのですが、「毎年400から1,000人が亡くなっている」とか「10,000人」とかって、お母さん達は知っていました？　例年1,000名でも騒がなかったマスコミが、どうして26名で騒ぐのでしょうか？
掲載終わり、次回は「タミフル無効とワクチン」が始まります。

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