「タミフル無効とワクチン」その２ - ちろりん村の社長日記

連載は「こうべ消費者クラブ」代表前迫（まえさこ）さんの「そろそろ本当のことを言わなくっちゃシリーズ（2010年以前に配布）」を了解を得て連載しています。なお、掲載部分は冊子の左側本文のみとし、右側参考資料は省きます。ご興味のある方は「こうべ消費者クラブ　078-903-2567」までお問い合わせください。
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ところが、ご存知のように現在平行して報道されるのは、今度はワクチンの準備です。準備できる量が限られているとか、輸入ワクチンを補充するとか、とにかく量を揃える議論ばかりです。そもそも、ワクチンが本当に有効なのか？　副作用はどうなのか？　そしてなによりも、インフルエンザによる重篤・死亡予測とワクチン副作用の予測のバランスが、全く議論されていません。
実は、1976年にも今回の豚由来とされるインフルエンザ「H1M1亜型」はニュージャージー州フォート・ディスク米軍基地で発生しました。19才の二等兵が、疲労と体調不良を訴え24時間以内に死亡したという事件で、その後の調査で数人発症と、基地内で無症状ながら感染している兵士が500人以上いたとされています。
当時のフォード大統領は流行を防ぐためとして国民皆ワクチンを決定し１億3500万ドル（現在価値で５億ドル相当）という巨額を投じました。今回の日本のようですね。ところが１０月集団予防接種を開始したところ、接種直後にギラン・バレー症候群が頻繁に発症しました。ギラン・バレー症候群とは、麻痺を伴う神経疾患で、二ヶ月足らずで５百人が発症し、３０人以上が死亡しました。
このインフルエンザによる直接の死亡例は発端の１９才の二等兵が１名だけ。対してワクチン副作用の死亡者は３０名でした。更に付け足せば、このときの国防長官がラムズフェルドでした。

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