有機農業に目覚めて36年、やっと曙光が見えた

人類が存在しなければ地球に大規模な砂漠はなかった。人類が出現し森の木を倒し豊かな大地から略奪の限りを尽くして砂漠にしてしまった。かろうじて水田稲作地帯は肥沃な土壌を守ってきたが、それも最近は砂漠化へとすすんでいる。地球温暖化の最大原因の一つはアメリカ流の大規模農業であり、農業といえども環境に敵対するものであることを忘れてはいけない。持続型農業とは東南アジア(日本を含む)の集約農業であり、狭い土地を有効に使う(理想は自給自足)農業だ。こんなことを言うと「じゃあ、お前は東南アジアへ行け!」と仰りたいでしょうが、まさにココ日本は東南アジアなんです(笑)ご自分の姿をよ〜く鏡で見て下さい。
石の上にも三年とはいうが、愛媛の福岡先生の弟子(半日で止めました)になり、また高知の原田先生の弟子(一年で弟子を止めました)になり、それから話すと長くなるので省略しますが、気がつくと36年の歳月が過ぎていました。そして有機農業とはなんなのかが、その僅かな手がかりが見えてきたのです。作物に肥料をやるのではなく、畑の生き物(土壌菌やミミズなど)に餌をやることなのだと。自然界の森や干潟で行われていることを真似すればいいのです(笑)環境や自然を守るのではなくて、彼等に守られているという自覚が一番大切なようです。